こんばんは!
今日は、豊中ノワ・アコルデ音楽アートサロンで初の共催企画!
大盛況で終演いたしました!
ご来場頂きました皆様ありがとうございます!
さて、昨日の続です!
昨日は、少しでも多くの音楽家が元気に活動を続けていけるよう、なんとかせねばと、僕が考えている理由をお話ししましたが、
今日はそれが本当に必要かというお話です。
音楽家として生活していくのはとっても難しい、というのは、多くの方が思っていたり、聞いたことがある話だと思いますが、
実際には、
若い演奏家でも、本気を出して頑張っている人は、
演奏もしながら、レッスンもしながら、楽譜も書きながら、頼まれた仕事はなんでもこなして、
日々音楽に囲まれて、
やりたい仕事をやって、忙しいながら楽しく生活してる人って結構たくさんいたりします。
僕もそうやって、こじんまり自分の仕事だけやって生きようと思えば、今より気楽にやっていける気もしてますし、
こんなに大風呂敷を広げなくても、
こじんまり自分が確実にやれる範囲で、また、今自分が必要とされてる範囲で、仕事をしてもいいんじゃないかと思ったりすることもありました。
別にそれでも、
暮らせないこともないのです。
しかし、そんな現状を見て
信頼できる大人たちにはっきりと言われたのです。
“ダメだよ、そんなの!!
みんな歳をとった時のことを考えてない。”
こう言われるとハッとします。
確かに大好きなことであるけれど、
週休0日、毎日朝から晩まで休みなく働き続けて、空き時間は全て練習、
ありがたく演奏や指導の仕事がどんどん入り続けても、仕組みがなければ、良くて月30〜40万円程度が関の山。僕も長らくこの状態でした。
ボーナスなんてもちろんなし。
(と言っても、収入が月30万円以上あるフリーの音楽家って多分ものすごく少数で、平均とったらバイトも込みで月20万あればかなり良い方ではないでしょうか。)
そこから、年金も健康保険も社会保険も入院保険も生命保険も、何にも保障されないので、全て自分で負担します。税金も払います。
独り立ちして生計を立てるまでが大変だったりしますが、それをクリアしても、壁がたくさんある。
管弦楽器奏者が、運良くオーケストラに入れても、びっくりするくらいお給料は低く、アルバイトをしないと生活できないことには変わりないですし、(しかも、この先の保証は全くないですし。)
音楽大学の先生になれれば、聞こえはいいけれど、ほとんどが非常勤講師の世界で、月のお給料なんて数万円という世界。
教授になれる人なんて、ほんの一握り。しかも学校も学部もこれから減り続ける。(それ以前に、今の国の体制で音楽家が高校や大学の正規教員になるのは無理がある。本気で教育者を目指す人がやるべき。これについてはまた機会があれば。)
この先50年以上ある人生、ずっとこれでやっていけるのか、真剣に考えた時、
今は若くてこれだけ働けても、歳をとったら、家族ができたら、病気になったら。。。
そんなこと考える余裕は、ぶっちゃけないって人も多いはず。
やっぱり、”続けるためには”抜本的な改革をみんなでをしないと、、、
となるわけです。
仕組みを作らないと、みんな共倒れになる。
だから仲間を作って、みんなで生き残る”仕組み”を作らないといけない。
みんなで生き残って、みんなで音楽文化を、音楽の価値や魅力を後世に残す努力をしていきたい。
そう考えて、僕は今の仕事をしています。
大変な時代!だけど、面白い時代!
これは、音楽家だけではなくて、日本全体に言えるのかもしれないですけどね。
フリーランスでくすぶっている人、派遣やアルバイトでやり過ごしてる人、たくさんいるでしょうから。。
かと思えば、世の中には一本50万円のシャンパンを一晩でバンバン空ける人もたくさんいるし、
私費で数億円かけて、福祉施設を作ったり、学校に寄付する人も沢山いる。
世の中のトレンドをいち早く先読みして、何兆円という規模の投資をしている人もいる。
少し極端な話でしたが、できる限り投資家思考に考え方を変えて、音楽が世の中の価値に変わる仕組みを作って、世の中から必要とされる音楽家を育てていかないと、
疲弊していくだけになっていってしまう。
そうならないように、今からできることをやろうと、
そんなことを考えて日々仕事をしています。
また、今後具体的なアイディアと、その実現のためのプロセスの途中経過を、少しずつ書いていけたらと思っています(^^)
そんな人が指揮をとるコンサートはこちら!
来てね(^^)
それではまた次回!(^^)