◎演奏は人柄そのもの!

色々な方の演奏を聴いてきて、
最近思うのは、

潔く、躊躇なく、自信を持って
“自分”を出せる方の演奏は、技術的なものに関わらず、面白いなと思えます。

何かもっと低い次元で、不安を抱えていたり、思っていることが表出できないようなことがあったり、自分の表現に自信が持てなかったりすると、どれだけテクニック的に整っていても、力の弱い音楽になるような気がします。

芸術なんて、自己満足を極めること。

自信がなければ、他人は感動しませんよね。

明日のコンサートは、全部のリハーサルは聴けませんでしたが、おそらく、

“個のぶつかり合い”的な、室内楽の醍醐味を楽しめるレベルの演奏を、楽しめるのではないかなと、期待しています!

リハーサルの後、ご挨拶と今後の打ち合わせを少しさせていただいて来ました。

その後今回のゲストコンマスのダニエル・ルービンスタインさんと、ゲストプリンシパルのソフィさん、指揮者と、常任コンマスの4人で記念撮影(^^)

音色も人柄も素晴らしいお二人と、共演できるのが楽しみです(^^)

4/4日、まだまだお待ちしています(^^)


ヘンデルのブーレはどのテンポ!?

さて、今日は午前中、今年の勤務校に最終出勤してから、コンサートの広報活動やマネジメントの準備を一通り終えて、たくさん届くありがたい連絡や依頼の返答をして、

その後、少しまとまった時間をとって、真っさらな楽譜を250ページほど読み進めました。4回通りくらい目を通して、音を鳴らして、メトロノームとにらめっこして、イメージ創り。

気づいたらこんな時間!!

セレーノ・チェンバー4月定期で取り上げるバロック音楽は、テンポ設定が非常に難しいです。

特に、ヘンデルの水上の音楽や王宮の花火の音楽は、

指揮者やオーケストラによって、全く違うテンポ設定の演奏で、録音が出回っています。

それぞれに、思惑や根拠があって、演奏されていると思うのですが、今回、一番適切なテンポを、考えています。

バロック特有のグルーヴ感を最大限引き出せる演奏になるよう、もう少しアイディアを練りたいと思います。

お楽しみに!!

今日は、雑誌の取材依頼や、来年度の新しい仕事依頼も来たりして、バタバタしておりましたが、今後が楽しみです!

基本的に毎日1つ何か新しいことを始める、というのを心がけていますが、今日は5つ新しいことをしました。

新しいことをしていると、すぐに時間が経ちますね。時間マスターになりたいですね。


バロック音楽はドラマチックに!

○バロック音楽は、ドラマチックに

今日から5日間は指揮者業に集中です。

楽譜の世界から、色を取り出す作業。

そして、魂を揺さぶるための具体的なエネルギーに変換する作業。

とにかく色々な表現、歌い回し、間合い、できることはなるべく試して、イメージを広げる。その中から、最もパワフルなものを見つける。

セレーノ・チェンバー第1回のプログラムは、僕にとっても全てが挑戦です。

これまで、イチ聴衆でしかなかった作品たちを、今回初めて演奏する側に回る。

クラシック音楽を演奏する者にとって、基本の”き”のように言われる作曲家たちかもしれませんが、生半可じゃない難しさ。

音以外何も記されていない楽譜。

無限に存在する表現のパターン。

常に複数のメロディが混在するポリフォニー。

正解の数も、無限にある。

その中から、今回限りの、

今、このメンバーでしかできない1つのベストな響きを探し出す。

素晴らしいメンバーと、満席のホールで、人生初のハイドンシンフォニーデビュー。

もちろん、ブランデンブルグも大好きな作品ですが、指揮をするのは今回が初めて。

幸せを噛み締めながら、ドラマチックでグルーヴィッシュな演奏を、必ずお届けします。

お楽しみに!!

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